時間がたった水彩絵の具のシミの簡単な落とし方【服・カーペット】

 

シミ落としの正しい考え方

 

 

水彩絵の具をこぼして時間が経った

衣服やカーペットのシミ、

なかなか落とせず困ってしまった

ことってありませんか?



せっかく気に入っていた洋服に

シミを作ってしまうと

がっかりしますよね。



でも、落とすことは可能です!



しかし、

闇雲に洗濯機に洗剤を入れて回しても

なかなか綺麗には落ちません。



シミって洋服の繊維の深くまで

汚れが浸透していますから、

下手に無理して落とそうとすると、

かえって繊維を傷めてしまいます!



そこで染みを落とすために

まず水彩絵の具の特性を知った上で

正しい方法で行う必要があります。





  1. ②水彩絵の具の成分とは?



水彩ログの主成分は、

顔料といわれるものと

水溶性のある成分を持つ接着剤

の2つです。



顔料っていうのは細かい粉末の着色剤で

水にも油にも溶けない性質があります。

 

顔料は粉末ですから、

そのままでは衣類に色がつきません。



そこで、

接着剤の働きが

顔料を衣類に定着させます。

これが水彩絵の具の特徴です。



水彩絵の具のシミを落とすためには、

顔料と接着剤それぞれの

特性を考慮に入れながら、

手順どおりに行う必要があります。




↓↓ 水彩絵の具のシミの落とし方 ↓↓

 

 

今回、シミをこぼしてしまったのは

こちらのバスマットです。

ピンク色の絵具をこぼした跡が見えます

これは、水彩絵具をこぼして

水彩絵具に含まれている

水分が完全に抜けてしまって

絵の具の成分だけが固まって

シミになってしまったものです




ここまで来ると普通に洗濯しても

もうこのシミは落ちません。

先ほどお伝えした通り、

顔料と接着剤それぞれの

特性を考慮に入れながら、

手順どおりに行う必要があります。

 

 

 

③繊維の素材の特徴や注意点

 

                                    

もう一つ考慮しなければならないのが、

このバスマットの素材が

何であるかを知ることです。

それによって、

シミを落とすときに

使用していいものといけないもの

 

について知ることが出来るからです。




このバスマットの素材を見ていきましょう。

画像の通り、

このバスマットは

①ポリエステル100パーセント、

そして

②ラテックスがその上に施されている

ラテックスはゴム製の乳濁液です

 

①ポリエステルの特徴

 

ポリエステルの長所

・水洗いが可能なこと

   ・型崩れしないこと

・皺がよらない

 

ポリエステルの短所

・毛玉が出来やすい

・黒ずみやすい

・汚れが付きやすい



②ラテックスの特徴

 

ラテックスの長所

・汚れが付きにくい

・消毒効果や殺菌効果がある

 

ラテックスの短所

・直射日光に劣化しやすい

 ・高熱に劣化しやすい

 ・塩素や漂白剤に劣化しやすい

 

そして、注意書きがされています。

  ・手洗いしてください

 ・塩素系洗剤・漂白剤は

   使用しないでください

  ・タンブラー乾燥は

     しないでください

・陰干ししてください

 ・毛羽が他の製品に付着

  する可能性があります

 

以上のことを踏まえて

 さっそく作業を行います。

 

今回はバスマットにできた水彩絵の具

のシミを落とす作業を行いますので

私のバスマットの素材について

特徴や落とし方の注意点について

触れておきましたが、

ほかのバスマットや衣類などに

できた水彩絵の具のシミを落とす際

にも同じように素材や注意点を

確認しておきましょう。

 

そうすることで、シミを落とす

ために使用できる道具、または

使用できない道具が何であるかに

ついても理解することができます。

 




④用意するもの(どんな道具が効果がある?)

 

                  

シミを落とすために使用するものは

以下の4点!

 

①お湯(水温40度から50度のもの)

②歯磨き粉(漂白剤成分のないもの)

③家庭用アルコール(エタノール入り)

④歯ブラシ

 




⑤シミの落とし方(第1段階)-  お湯につけよう!

 

先ほどもお伝えしたとおり、

水彩絵の具の顔料は

水にも油にも溶けない

性質を持っています。

 

しかし、シミを落とす

作業の過程で

まず、顔料をつなぎとめる

接着剤をまず落とす必要が

あります。

 

接着剤を落とすためには

アルコールのエタノール成分が

有効であり、また、アルコールで

表面に浮いた接着剤を

落とすためには

40度から50度のお湯が

必要になります。



                   

 

水彩絵の具のシミは

水分が蒸発して

絵の具の成分が繊維の奥深くに

凝固してできたものです。

 

そのため、

そのシミを落とすためには

まず、お湯に浸すことで

水彩絵の具の成分を繊維の表面に

浮かしてを落としやすくする

必要があります。



したがって、

シミを落とすための第1段階として

まずお湯にシミの部分を浸して

水分を十分に浸透させます。

 

この状態で10分ほど待ちます。

10分後にお湯から取り出します。

 

 

 

⑥シミの落とし方(第2段階)-  アルコールを浸そう!

 

 

第2段階では

用意したアルコール液を使用します。

 

シミの部分にアルコールを浸します。

そうすることで、

顔料をつなぎとめている

接着剤を洗い落としやすくします。

 

シミの部分にまんべんなく

アルコールを染み込ませるために

歯ブラシを使用します。

 

ただし、この作業はあくまで

接着剤を洗い落としやすくする

ためにアルコールを染み込ませる

だけのためのものなので、

歯ブラシをアルコールに浸して

シミの部分に軽く押し付ける

くらいの程度の作業で十分です。

 

そして、シミの部分にアルコールを

まんべんなく付けることが出来たら

アルコール成分が繊維の奥にまで

浸透するのを待つために、

再度、5分ほど寝かしておきます。

 

次に、アルコールを染み込ませた

シミの部分を再度お湯につけて

指先で軽くほぐすようにしながら

洗い落とします。

 

 



⑦シミの落とし方(第3段階)-  歯磨き粉と歯ブラシを使おう!

 

 

つづいて第3段階では、

実際にシミを落とす作業を行います。

 

バスマットの表面に浮いた

接着剤と顔料を落とすために

歯磨き粉と歯ブラシを使用します。

 

歯磨き粉の成分に含まれる

研磨剤がシミ落としに有効です。

 

歯ブラシに歯磨き粉をつけます。

歯磨き粉をシミの部分に浸透させて

歯磨き粉で接着剤と顔料を吸い取り

お湯で洗い落とすための作業ですので

歯磨き粉を少し多めに使用しても

構いません。

 

シミの範囲や深さによって調整する

のがよいでしょう。

 

衣服などの薄手の生地であれば

歯磨き粉で磨く裏面にタオルなど

を置いて磨くようにすると、

沁み出した汚れを吸い取ってくれる

ので、タオルを用意しましょう!

 

歯磨き粉で磨くときに注意すべき点

として、歯磨き粉には研磨剤が含まれ

るという点があります。

 

したがって、強く磨いてしまうと

研磨剤によって繊維を傷めてしまう

ことになるため、

ゆっくりと優しく行っていきます。

まず、シミの部分に浸透させるために

歯ブラシで軽くシミ部分を叩き

歯磨き粉をなじませていきます。

 

シミの部分にまんべんなく歯磨き粉

をなじませたら、ゆっくりと円を

描くように歯ブラシでシミ部分を

30秒ほど滑らしていきます。

 

歯ブラシで再度叩きながら、

円を描くように滑らせる作業を

4回か、5回繰り返します。

 

そうすると、

歯ブラシに水彩絵の具の色がついて

いくのが確認できるはずです。

 

シミの部分につけた歯磨き粉を

お湯につけて手でほぐすように

洗い落とします。

 

実際にかなりの量の水彩絵の具の

シミを落とすことができたことを

確認することができるはずです。

 

もし、まだシミが少し気にならば、

一連の作業を再度繰り返し行います。

 




⑧シミ落としの結果とまとめ



作業を終えたら一度洗濯をします。

果たして、シミを落とすことが

出来たかどうか、確認しましょう!

 

なお、今回はバスマットのシミを

落とす作業を行ったため、

バスマットの素材の特徴と

注意点にしたがって洗濯します。

 

ポリエステルは毛玉が出来やすい

という短所があります。

また、ラテックスは高熱に弱く、

直射日光に弱いという短所があり、

洗濯機を使わずに水洗いする必要が

あること、また、乾燥機を使ったり、

日干しにすることができません。

必ず陰干しにする必要があります。

 

このように、素材の特徴や注意点に

したがって洗濯することを

忘れないようにしましょう!

 

歯磨き粉を使って、完全にシミを

落とすことが出来なかった場合でも、

最後に洗濯をすることによって

シミを綺麗に落とすことが

可能になります。

 

もし、それでもシミが少し気になる

ようであれば、一連の作業を

再度繰り返すことで

確実にシミを落とすことが可能です。

 

是非、一度試してみてください!

 

 

↓↓ 水彩絵の具のシミの落とし方 ↓↓