こんにちは!
画家活動をしております、しみずゆたかです。
現在、水彩画を中心に作品を制作しています。
水彩画作品
ここでは、実際に水彩絵の具を使用していて感じてたことや経験したことについて、これから水彩画を描きたい、あるいは、水彩絵の具の使い方や使っていて困っている人に向けて、少しでも参考にしていただけるようお伝えしていきます!
今回は、パレットにこびりついてなかなか落ちなくなった水彩絵の具の汚れの落とし方について解説します。
前回、セーターに水彩絵の具をこぼして時間がたったシミの落とし方についてお話ししました。
(前回のバスマット編はこちら)



洗うのが面倒だからって、絵の具を残して帰ってくるもんだから。。。

お子さんの気持ちもわかります。。。(苦笑)


そうなんです。。。
でも、絵の具が固まってしまっても簡単に
綺麗に落とすことが出来ますよ!

水彩絵の具を使った後、パレットに水彩絵の具が渇いて完全にこびりついてしまって困ったことはありませんか?
使い終わった後に毎回パレットを洗うのっってすごく面倒だし、「今度使った後に洗っておけばいいか」とつい思いがちで、後回しにしている間に気が付いたら絵の具が固まってパレットがカビカビに
なってしまったとか、パレット全体に絵の具汚れが広がって、新しく水彩絵の具を使用するにもスペースがない。。。なんてことがありますよね。
そんな人にも手間がかからず、簡単にパレットの水彩絵の具を洗い落とすことができる方法をお伝えします。もちろん、パレットに変色して残ってしまったような水彩絵の具の跡も落とすことも可能です。
では、何故パレットに絵の具の跡が変色して残ってしまうのでしょうか?
その原因について触れていきながら、パレットの水彩絵の具の落とし方について解説します。
↓↓ パレットにこびりついた水彩絵の具の汚れの落とし方 ↓↓
もくじ
水彩絵の具の汚れがパレットの残るのはなぜ?
パレットに水彩絵の具の跡が残ってしまう原因を知るためには、まず、水彩絵の具の成分や特徴を理解することが必要です。また、正しい方法で絵の具を洗い落としていなかったり、パレットを乱暴に扱うことでそのような水彩絵の具の跡が残る原因となってしまうこともあります。
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水彩絵の具の成分が汚れの原因となる理由
水彩絵の具の主成分は、顔料といわれるものと接着剤(水溶性のある成分を含む)の2つです。
顔料っていうのは細かい粉末の着色剤(アラビアゴム)で水にも油にも溶けない性質があります。
顔料は粉末ですから、そのままでは色がつきません。
そこで、接着剤の働きが顔料を定着させて色をつける役割を果たします。
絵を描いた後、パレットに水彩絵の具が残ったままにしてしまうと、水彩絵の具の水分が渇いてしまうことで、この接着剤の成分がパレットにくっつき、なかなか水だけで洗い落とすことが難しくなります。
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パレットにできたキズが汚れの原因となる理由
また、プラスチック製のパレットは表面にキズができやすく、そこに水彩絵の具が入り込むことによって水彩絵の具の跡が残ってしまったりします。
水をしっかりと含まずに筆を使用するだけで、筆の毛先がこのようなキズを作ってしまうことがあるほか、パレットを洗うときに絵の具の塊を無理に落とそうとして、筆を強くこすり付けてしまったりすることもキズを作ってしまう原因になります。
キズに入り込んでしまった水彩絵の具の汚れもなかなか水だけでは落とせないため、水彩絵の具の跡として残ってしまうことになってしまうわけですね。
したがって、キズを作らないためにもパレットに残った水彩絵の具の汚れを落とす場合についても、
やはり注意しておかなければならないことがあります。
注意すべきことをしっかりと理解したうえで行えば、パレットに残った水彩絵の具の汚れを簡単にきれいに落としていくことが出来ますので、その点も踏まえて解説します。
準備するもの
パレットの汚れを落とす場合、固い素材のものを使用するとキズを付ける原因になります。
柔らかくパレットにフィットする素材のものを使用する必要があります。
①ぬるいお湯(水温40度から50度のもの)を入れた洗面器
②メラミンスポンジ
※100円ショップなどで売られているもので十分です
③パレットを置くためのタオルなど
汚れの落とし方
メラミンスポンジは柔らかい素材で、パレットの汚れを落とすのにとても適しています。
しかし、柔らかいとはいえ、力を入れて強くこすり付けずに正しい方法で汚れを落としましょう。
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パレットをお湯にしっかり浸そう
まず、用意したぬるま湯にパレットを浸し、数分待ちます。
そうすることで、乾燥した絵の具がやわらかくなり、一気に落としやすくなりますよ!
そのあと、無理にゴシゴシこする必要がなくなります!
これだけでも固まっていた絵の具の一部を落とすことが出来ます。
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メラミンスポンジを使おう
洗面器のお湯に浸したままで洗い落としましょう。
スポンジにしっかりお湯を含ませ、ゆっくり汚れの上に滑らせます。
あまりゴシゴシとやってはいけません。
スポンジが破れないように気を付けましょう
(破れた表面でパレットに傷がつく原因になります)
あくまでも優しく、少しずつ汚れをほぐしていきます
水に浸しながらあくまでもゆっくり行います
パレットのふちや角にもスポンジを合わせます
適度にお湯を入れ替えて続けていきます
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適度にお湯を変えることを忘れずに
パレット全体に同じやり方を行っていきます
ポイントはあくまでお湯につけながら、ゆっくり優しくです
水彩絵の具の接着剤と顔料を一緒に落としていくことができます
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仕上げは濯ぎ
洗い落としたら、いったんパレットを完全に濯ぎます。
メラミンスポンジを使用すると、こびりついていた汚れや
うっすらと残っていたような汚れも綺麗に落とせます。

うちの子にも簡単にできるし!

お子さんにも簡単にできることなので教えてあげてください!

習慣を身に着けてくれたら!
先生、ありがとうございます!
先生もパレット、ちゃんと洗ってくださいね!

はい、わたしもちゃんとやりますね!(苦笑)
まとめ
衣服やカーペットなどの繊維類に比べると、パレットの水彩絵の具汚れを落とすのは随分と簡単であることが分かるかと思います。
とはいえ、パレットもやはり見た目も綺麗に使用したいものですね。
そのためには、メラミンスポンジのような柔らかい素材のものを使って、キズが付くことがないようにあくまでゆっくりと優しく絵の具の塊をほぐしながら落としていく必要があります。
そして、メラミンスポンジが破れてしまうと、破れた表面をそのままパレットの表面に擦り付けることによって、あらたなキズが発生してしまうことの原因にもなりますので、万が一、破れてしまった場合は、新しいものに変えて行っていきましょう。
キズがついてしまうと、その傷によってできた溝に絵の具がしみ込んで、なかなか絵の具が落ちない原因にもなりますので気を付けましょう。

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